国内で連戦連勝の結果を残したレーサーJuju!
いよいよ海外に打って出ます。
それではデンマークF4から見ていきましょう！
この前の国内編はこちら
デンマークF4選手権 参戦！
開幕戦が中止に！
2020年1月、13才のJujuでも出場機会が得られる
フォーミュラーカーレースを求めて、
NODAレーシングは
チームごとデンマークへ引っ越します。
5月の開幕戦に向けて調整は順調に進み、
ようやく現地での生活にも慣れてきた頃、
悲報がJujuを襲います。
2020年と言えば、そう、コロナ禍が世界を
襲ったのです。
開幕戦に照準を合わせてパドボルグサーキットで
調整を重ねてきましたが、当地で開催される
予定の開幕戦は中止となってしまいました。
気を取り直してユランズリンクへ
調整で走りこんできたパドボルグと違い、
ユランズリンクではぶっつけ本番で
臨まなくてはならず、Jujuにとっては
大きなハンデを背負っての初戦となりました。
ついに迎えた6月21日、Jujuはヨーロッパでの
デビュー戦に臨みます。
結果はなんと・・・・
ポールトゥウィンで初出場初優勝！
しかもこの週行われた3戦を通して、唯一の
6秒台をたたき出してファステストラップの
おまけつき！
もう、笑うしかないですね。
初めてのコースで、ヨーロッパのデビュー戦で、
様々なハンデを抱えながらそれでも勝ってしまう。
この子はホント天才としか言いようがないです。
続くレースでの試練
このラウンドの第1レースで初優勝を飾った
Jujuでしたが、続く第2、3レースでは試練に
見舞われます。
タイムアタックの予選ではポールを取れるものの、
決勝レースではぶつけられたり、
執拗なブロックを受けたりで思うように
結果を残せません。
レース中に順位が落ちても
必死にオーバーテイクして、
上位に食い込みはしましたが、結局勝てたのは
初戦のみでした。
この展開はその後の第3、第4ラウンドでも
続きます。
デンマークF4は、世界中からチームが参戦する
イギリスなどとは違い、デンマーク国内の
チームしか参加していません。
そこに日本から14才の女の子が参戦してきて、
初出場で優勝してしまったわけです。
周りのチームからキツいマークを受けるのも、
無理からぬことだとは思います。
結局コロナ禍もあって第5ラウンド以降は
レース開催が中止となり、不完全燃焼気味に
Jujuの2020年デンマーク参戦は終わりを告げたのでした。
2021年はF4 USに参戦 ?!
2021年、JujuはアメリカF4に参戦すべく、
チームごとインディアナポリスに拠点を
移します。
迎えた3月6～9日のプレシーズン最終テスト。
Jujuは最終セッションでトップタイムをたたき出しました！
これは今シーズンも期待できるか、と思ったのも
束の間、NODA RacingはF4 US参戦取りやめを
発表しました。
理由は”諸事情のため”というはっきりしないもの
でしたが、とにかくJujuは2021年もデンマークF4
へ参戦することになりました。
気を取り直してデンマークF4へ！
突然のF4 US参戦中止があって、Jujuは2022年も
デンマークF4に参戦することになりました。
レース予定は7ラウンド、1ラウンドあたり
3レースの計21レース。
Jujuは昨年同様タイムアタックでは力を発揮して
何度もポールポジションを奪うも、疑惑の判定や
人種差別ともとれるレース展開などもあって、
Jujuにとってはかなり不本意なシーズンになった
と言わざるを得ません。
何度かいいところまでは行くものの、
結局このシーズンは未勝利のまま終わりました。
ただ、本人のコメントからは、
2年目という事もあって、マシンやチームの
マネジメント、レース運びなど、
学ぶことはたくさんあった事がうかがえます。
来季以降に期待して、2021年のシーズンは
静かに幕を下ろしました。
JujuはNODA Racingを卒業
シーズンオフの間に、JujuがNODA Racingを
離れることが発表されました。
NODA Racingは、Jujuの父を監督として、
家族そのもののチームです。
監督は、Jujuの成長のためにもっと力のある
チームへ移籍することが必要だと考えたようです。
Jujuにとっても不安はあった事と思いますが、
それよりも新たな挑戦にワクワクしている
ようにも見えました。
2022年シーズンの活躍を期待したいものです！
以降次の記事に続きます。
2022-2023年編はこちら
