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4 戸越銀座駅からパワースポット巡り

当日は天気にも恵まれ、集合場所の戸越銀座駅五反田方面ホーム先頭には、ツアー開始時刻の10分前には参加者8名全員が揃い、パワースポット巡りということもあって参加者全員が女性でした。ただ、参加者の多くが五反田方面からいらっしゃり、集合場所である反対側ホームへ行くには一旦改札を出て踏切を渡り、再度反対側の改札を通らざるを得なかったため、その対応に若干手間取りました。戸越銀座駅を訪れるのがはじめての方が多く、珍しい23区内の木造駅舎ということも重なり、とても関心を持って私の説明を聞いてくださいました。木製ベンチの裏側に地元の子供たちが描いた絵を皆さん覗き込んで、「言われないとわからないわよね。せっかくなら皆が見られる場所にすればいいのに。これじゃ知る人ぞ知るよねぇ」と言っていたのが印象的でした。

戸越銀座商店街を通って次の戸越稲荷神社へ向かいましたが、この商店街がはじめてという方も多く、距離の長い商店街に驚かれていましたが、10時前だったこととコロナ禍ということもあり、通常の賑わいが感じられなかったことが少し残念な様子でした。次の行慶寺と戸越八幡神社は隣り合い、歴史的にも繋がりがあったため、興味深く説明を聞いてくださいました。さらに戸越八幡神社ではお忙しい中、神社の方が私たちのために神社の説明を詳しくしてくださり、参加者も私たちも貴重な話を伺うことが出来ました。ちなみに近々本殿の改修と境内を整備されるそうで、訪れるタイミングもちょうど良かったです。次の貴船神社、トット文化館は、皆さんご存じなかったようで、起伏のある細道や石造りの蔵と高層建築群との対比も合わせて興味深く写真を撮っていました。

ツアー終点の大崎駅には予定時刻前に無事到着し、途中トイレ休憩等もありませんでした。今回、イヤホンガイドを使ってのガイドでしたが、多少の距離が離れていても私の声がマイクを通じて参加者へきちんと伝わっていたので、たいへん良かったと思います。

ナビゲーター:三浦尚人(三浦尚人建築設計工房)

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晴天の中、戸越銀座から大崎の寺社を中心に巡りました。参加者は50~60代の女性が多く、初めて参加される方、建築関係以外の方も多くいらっしゃいました。

ツアーは《東急池上線戸越銀座駅》(東急電鉄、アトリエユニゾン、2016)からスタートしました。屋根の木造のトラスと鉄骨フレーム、ベンチの裏側に残された地元住民のメッセージなど細部にも注目して、駅の建築を見学しました。その後、戸越銀座商店街の中にある《末廣稲荷神社》(不明、1926)や、室町時代に創建されたという《行慶寺》(不明、1521~1527)を始め、道沿いの教会や記念碑などにも足を止めつつ街歩きを楽しみました。

本ツアーのメインとも言える《戸越八幡神社》(不明、1526)はちょうど本殿の改修を控えており、現在の姿を見られるのは残りわずかというタイミングでした。境内に入ると神職の方が暖かく迎えてくださり、改修に伴い銀杏や欅の木を移植するために奮闘されたこと、品川区指定天然記念物になっているケンポナシの樹についてなど、貴重なお話を聞かせてくださりました。

鳥居の脇に立つ大きな布袋像が目を引く《品川貴船神社》(不明、709)や、「窓ぎわのトットちゃん」の印税で設立された就労支援施設《トット文化館》(不明、1987)を訪れ、最後に、《NBF大崎ビル(旧ソニーシティ大崎)》(日建設計、2011)を見学しました。外壁に張り巡らされた手摺りが冷房としても機能している(バイオスキン)などの特徴を教えていただきました。

本ツアーでは多くの寺社を巡りましたが、参加者の方から特に好評だったのが戸越八幡神社で、ちょうど改修のタイミングだったり、神職の方に案内していただけたりと特別感を楽しんでいただけたようです。ツアーの要所要所で紹介された、寺社の謂れに関する豆知識も興味を持っていただけたようでした。戸越銀座駅の集合場所や入場料の仕組みが分かりにくいという課題点は、次回以降改善できると良いと思います。

アシスタント:山東真由子(慶應義塾大学4年)