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6 池田山のお屋敷跡を巡る

やはり晴れた。当日の天気である。代表の和田さんを私たちは「晴れ女」として認識はしているが、今年もそうだった。天気で事情も違って来るのでとてもありがたい。

今回、僕はツアー番号6番「池田山のお屋敷」を巡るツアーを担当することになった。待ち合わせ場所は駅の屋根付の広場でわかりやすかったと思うが、風が強くて少し寒かったのは反省である。まず、レーモンド設計のカトリック目黒教会へ。ここでははFLライトの帝国ホテルとの関係、安藤忠雄氏に続く打放コンクリートの流れを中心に話をした。次に新しい前川邸を訪れ、東京たてもの園にある旧前川邸の話と近くにある戦後すぐに建てられた前川氏設計の大屋根の個人邸との話も含めて説明した。

タイ王国大使館ではゴシックタイプで設計した和田順顕氏とモダニズムに属するレーモンド氏の年齢がほぼ同じで前衛とその前時代のスタイルの違いの話もした。その後インドネシア大使館の洋館、上皇后様ご実家跡を公園にした「ねむの木の庭」を訪れた。ここから池田山の邸宅散策へ。この区域には柴田いずみ氏、妹尾正治氏、栗生明氏、田井勝馬氏、小沢明氏、鈴木了二氏、槙文彦氏設計の集合住宅や個人邸宅を巡って、建物の特徴や建築家の他作品のことを話した。最後は駅前にある平成時代の村野森事務所設計の小さなビルのデザインについて、こんなに小さい普通の商業ビルであっても階段や細かいところでデザイン密度を高めている話をして締めくくった。

個人的に今回のツアーはとてもマニアックだったと思っている。テレビの「マツコの知らない世界」を実体験しているみたいだという感想を頂いたがまさにそういう事なのだろう。これをきっかけに建築に興味を持って美術館等訪れた時に建物、建築家の存在に気づいてもらえればという思いでツアーを担当したがその気持ちが少しでも伝わったら。また内部を体験できる場所があればもっと良かったと思う。

ナビゲーター:柏木裕幸(設計事務所勤務)

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冬晴れの中、集合場所が目黒駅アトレ2の前でしたが、風当たりが強くかなり寒かったので早めにいらした参加者の方々にはお時間まで中で待機していただきました。開始30分前にスタッフスタンバイできました。25分前にお1人、20分前にお2人、15分前にお2人と集合が早く、出発もすんなりとできました。

このコースではカトリック目黒教会からスタートし、前川邸、古垣邸、タイ王国大使館、インドネシア大使館を回り池田山のお屋敷へと向かいました。ねむの木の庭からは個人宅を6軒巡りました。今回参加者の方々は全員建築関係ではなく、ほぼ初めてでしたので質問もあまりなく、写真も軽く撮られていらっしゃいました。お1人は熱心にメモを取られてました。ガイドの方もかなり気にされて何度もいかがですか?とお尋ねでした。

予定では120分でしたが、さらっと回って100分ほどで終了となってしまいましたが、狭い道をとても静かにお行儀よく歩いて下さり、乱れることなく社会的距離にも協力的に参加していただけました。私自身といたしましては区内有数の高級住宅地を回って素晴らしい個人住宅をたくさん拝見でき大変楽しいツアーでした。

アンケートを拝見したところ大満足4割満足6割、「面白かった」「オンラインよりリアルが良い」「マニアックなお話もツアーの醍醐味」などと好感触で、入場見学できる施設があればよかったという貴重なご意見もいただきました。

アシスタント:上岡一美(社会人スタッフ)