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ツアー「五反田駅周辺の住宅散歩」
日時:2019年11月30日(土) 14:00-16:00
見学場所:福澤諭吉先生永眠之地記念碑、ねむの木の庭、東京デザインセンターなど
参加者:10名
ナビゲーター:若原一貴(東京建築アクセスポイント)
担当:藤沢うるう(学生スタッフ)
目黒駅から五反田駅にかけて、若原先生の解説による住宅散歩ツアーが行なわれました。散策したエリアは、花房山や池田山と呼ばれ、高級住宅街が広がる地域です。閑静な住宅街の中に、古くからの住宅や有名な建築家の設計した住宅がありました。
ツアーは目黒駅からスタート、10名の参加者とともに散策しました。最初に訪れたのは《前川國男自邸》の外観から。江戸東京たてもの園に移築された前川邸が元々建っていた場所で、現在は2代目の自邸が建っています。自邸のそばには戦後、前川が設計した住宅も残されていました。次に向かった《常光寺》には、谷口吉郎がデザインした《福澤諭吉先生永眠之地記念碑》があります。谷口吉郎は《沖縄戦没者慰霊碑》など多くの記念碑を手掛けており、「碑の建築家」として知られています。
池田山の住宅地に入り、《インドネシア大使館・旧伊藤鈴三郎邸》を通り過ぎると、上皇后美智子さまのかつてのご実家正田家の跡地が現れます。現在は《ねむの木の庭》という公園になっていて、一般公開されています。池田山の住宅地では有名建築家が設計したいくつかの住宅を外観から見学しました。若原先生の解説によって建築家のこだわりや細かなディテールを知ることができ、参加者のみなさんは感心している様子でした。
ツアーには品川区教育委員会の方も同行し、この地域にある三田用水や池田山の由来など地域の歴史について補足を加えていただきました。このエリアは閑静な住宅地なので、住民に配慮しながら静かに巡りました。2人の解説を熱心に聞く参加者の様子を見て、建築に対する関心の高さが伝わってきました。最後に《東京デザインセンター》で参加者全員と記念撮影をし、約2時間のツアーを終えました。お天気もよく、絶好の建築散策日和となりました。
レポート:藤沢うるう
写真撮影:大場智博