- Report
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戸越銀座駅、旗の台駅
日時:2019年11月30日(土)10:00-11:30
担当:今井康博、黒井博美(以上、社会人スタッフ)
建物解説:東急電鉄の担当者
ツアー参加者数:戸越銀座駅→旗の台駅8名/旗の台駅→戸越銀座駅 8名
東急池上線の木質駅舎を巡るツアーは、《戸越銀座駅》→《旗の台駅》と《旗の台駅》→《戸越銀座駅》の2本、行われました。ナビゲーターは、実際に駅舎の設計や現場監理にあたった東急電鉄の若手技術者お二方です。駅舎の特徴や施工過程だけでなく、木質化の意義、沿線商店街との取り組みなど多面的にお話いただきました。
私がサポートを担当した《戸越銀座駅》→《旗の台駅》のツアーには、30代~50代の男女ペアが2組、お母さんと息子さんと思われる親子ペアが1組、壮年女性の参加が2名、計8名の方が参加されました。建築関係の仕事をされている方、電車に興味がある方、近くに住まわれている方など、目的や動機は様々です。
まずは《戸越銀座駅》五反田行き改札前で参加者同士が顔を合わせた後、木の架構を眺めながら乗降客の往来が少ないホーム奥まで進み、ナビゲーターを囲む形で解説が始まりました。暖かい陽が差し込む中、時折電車やアナウンスの音に遮られながらも、設計者ならではの解説に聞き入りました。途中、特別車両「きになる電車」が向かい側のホームに停車したのを誰かが気づき、木の吊り手や木目調パネルなどについても話が及びました。
その後、今年7月にリニューアルしたばかりの《旗の台駅》に電車で移動し、《戸越銀座駅》とはまた異なる構造的な特徴などを伺いました。最後20分ほどの自由見学では、写真を撮ったり、木の壁に触れたり、架構を見上げたり、熱心に質問をしたりと思い思いに過ごしました。私たちのツアーの様子を興味深そうに気にしている乗降客もいました。こうしたツアーを通じ、駅利用者にも駅の魅力に気づいて欲しいと思いました。
レポート・写真撮影:黒井博美
写真撮影:大場智博